会社案内

株式会社小島組についてご案内します。


 水底の泥をすくい、その泥を使って土地をつくる。
 この仕事は、古来、日本のみならず、多くの国で行われてきました。日本だけでなく、外国でも、「水底の泥から、国が創られた」という創世の物語が語られていると言います。形のない泥から土地がつくられ、その土地の上に家が建ち、道ができ、市場ができ、文化が生まれ、文明が誕生する。土木、Civil engineeringは、泥をすくう「浚渫」から始まっているといっても過言ではありません。
 私達の生活を支えるため世界各国との貿易をしている港。その港は、川から流れ込む土砂によって自然と埋まってしまいます。また、河川に堆積する土砂は水の流れを塞ぎ、洪水の大きな原因となります。その土砂を浚渫によって移動させ、港を使える状態にする。スムーズな川の流れを取り戻す。土砂は、別の場所に土地をつくることに活用できます。
 小島組は、大正8年の創業以来、この大きな自然のサイクルの中で、浚渫をはじめとする港湾土木事業を広く行っています。世界最大のグラブ浚渫船「五祥」をはじめとする多くの浚渫船を有し、国内外での工事に参画しています。浚渫した土砂を活用し、新たな土地をつくる揚土船も多数所有し稼働させています。私達はこうした事業を通じ、港の活動を維持し、災害から人々の生活を守ることによって、社会を根底から支えていると自負しています。
 激しい気候変動。新型コロナなどの感染症による危機。様々な変化に柔軟に対応できる新しい生活の仕方、都市や社会のあり方が今、求められています。港や河川などにおいても、人々が安心して生活を続けられるようにする新たな土木工事が必要です。
 小島組は、「社会づくり」という土木業の意味をあらためて根本的にとらえ、デジタル技術などを進んで活用し先進的な土木技術や作業船、施工機械の開発を進め、人々が安心して暮らし続けられる新しい社会づくりに貢献をしていく所存です。



代表取締役社長 小島 智徳