先輩社員紹介
浚渫船は、国籍の違うスタッフ全員が"大きな家族"
土木は経験から学ぶもの、男女の違いはない。
Pacific Marine Japan社(海外担当子会社)

大山幸子

Sachiko Oyama 工学部土木工学科卒 2015年入社

どのような業務を担当しているのですか?

どのような業務を担当しているのですか?シンガポール政府発注のコンテナふ頭建設の現場で働いています。元請となるベルギー・韓国のJV(共同企業体)に小島組が貸し出している世界最大のグラブ浚渫船・五祥や381良成丸に、船員の皆さんと乗り込み、船の維持管理・グラブ浚渫に関する計画・アドバイスや、顧客の質問・要望に応える業務に従事しています。船員の皆さんが外地で安心して生活できるよう、英語でのコミュニケーションやサポートをすることも大切な仕事のひとつです。
日本の現場の監督業務は、準備の段階が最も大変かつ重要です。その後は、施主・船員の皆さんと同じ方向を見据え、協力してゴールに向かっていきます。しかし海外では、顧客からの要望や質問も唐突であり、回答を準備するのも簡単ではありません。そのプロセスの中で、こちらがかえって勉強を求められることになります。
また、国籍や言語の異なる皆さんと信頼関係を築くにも時間がかかります。顧客もグラブ浚渫船についてようやく理解をし始めている段階です。詳しく説明するのに、とても労力を要します。しかし、誠意をもって仕事をしていれば、相手も辛抱強く待ってくれて、逆に助けられることもあります。

この会社に就職を決めた理由や、やりがいを感じる瞬間、仕事における目標は?

就職活動中、蒲郡港で小島組の五祥を見学し、浚渫船の大きさに圧倒されました。私の監督としての経験は、コンクリート構造物の建設だったため、土木と言っても分野が違い、全く未開の地。港湾工事とのスケールの違いに驚かされました。
私は青年海外協力隊に参加した経験があります。その時に私が使用していた外国語はスペイン語であり、英語ではありませんでした。そのため、専門も英語も必死に勉強しなければならないことがはっきりと分かってきたのでこの新しい挑戦に、正直、悩みました。入社して1年が過ぎ、今も勉強の毎日です。しかし、それを応援して下さる船員の皆さんと上司、顧客の皆さんに助けられ、厳しいながらも楽しく業務に従事させていただいています。
土木は、ものが出来上がっていくところに醍醐味があると思っていました。浚渫施工箇所は海中で目に見えるわけではありません。しかし、顧客や船員の皆さんとのコーディネートをし、皆が満足している顔を見られることが現在は満足度につながっています。

仕事とプライベートのバランスはどのようにとっていますか?

海外就労期間中は休養休暇があり、まとまった休暇を頂いております。休暇期間中は仕事のことを忘れてリフレッシュできるのと同時に、まとまった期間で勉強できる時間でもあります。特に語学の勉強に力を入れています。業務で必要とされる語学は、相手に通じること、簡潔に伝えることが重要です。しかし、自分のスキルとして正確な表現や語彙を身に付けられれば、仕事だけでなくこれからの国際社会に役立つと信じて励んでいます。

これから、土木業界に挑戦しようとする女性へのメッセージもお願いします。

浚渫船は、海上で浚渫作業を継続するという特殊な空間です。面白いことは、日本人と国籍が違う乗組員全員が大きな家族のようなもので私は一度に沢山の兄弟を持った気分です。現場内、紅一点も手伝って皆さんが本当に優しくして下さいます。それは女性である特典でしょうか。また、船内は冷暖房完備、清潔なトイレも食堂もあり、現場で着替えやトイレに苦労した経験がある私(女性)にとって、職場環境の面では文句なしです。
土木の仕事は経験しながら学ぶもので、そこに男女の違いはないと思います。他の人にできて私が出来ないことがあれば素直に、「この人すごいな!」と思うだけ。男性の中でやっていけるかという不安より自分がやってみたいかどうかが大切なのかなと思います。

学生の皆様へMESSAGE

現在の顧客はベルギー人。一緒に仕事をする皆さんは、インド、フィリピン、オランダ、スリランカ、タイ、マレーシア、中国、バングラデシュ、ブルガリア、フランス、スペインなど様々な国籍の皆さんです。青年海外協力隊員時代に経験したのと同じように、日本文化と彼らの文化との違いに今も変わらず驚かされています。 しかし、決して相手を否定せず、お互いを尊重しつつも、上手くこちらの意図を理解してもらえるような工夫、相手のやり方をとりあえず試してみるといった柔軟な頭で仕事をする必要があると思います。何があってもそれをプラスに考えられれば、トラブルさえも楽しめるのではないでしょうか?