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2017.05.21

工事担当者にきいてみました。平成27年度 名古屋港外港地区防波堤(鍋田堤)改良工事

実際に工事を施工した担当者に、工事についてわかりやすく説明してもらうこのコーナー
第1回目の工事は「平成27年度 名古屋港外港地区防波堤(鍋田堤)改良工事」

Q.それではまず、何をする工事か教えてください。

名古屋港内の鍋田堤で、防波堤の中詰材の改良をしています。
大地震やそれにともなう津波に備えて、防波堤の重量を大きくする必要があるからです。

Q.どんな機械や船を使用しましたか?

三種類の作業船を使用しました。

まず、プレミックス船。
船内で生コンをつくり打設することができる船です。
次に、起重機船
これは、材料や機械をクレーンで吊り上げて移動させるための船です。
最後に、バージアンローダ船
土運船内の余剰水を埋立地内に揚土するための船です。

Q.工事期間はどのくらいでしたか?

 約半年間です。

Q.工事中のエピソードを教えてください。  

この工事は数年前から続けて発注されている工事であり今回で最後(完成)でした。
名古屋港内の工事としては発注金額も大きく注目を浴びており、現場パトロールや現場見学等が多く実施されました。

工事としては大型の作業船が常時3隻稼働しますので、それぞれの作業船間の調整が重要となり、現場ではひたすら連絡調整を行っていました。

それと、真夏の工事でしたので、とにかく暑かったです。真夏の工事は体調管理、特に熱中症予防にとても気を使います。


Q.専門的な質問ですが、技術、工法、この工事の特徴などを教えてください。  

・工法
中詰改質工
防波堤本体内部にある中詰材(割栗石と砂)を撤去し、砂のみをプレミックス船でセメントを添加して改良材をつくり、再び防波堤本体内部に戻す(打設する)。
これにより防波堤の重量を大きくすることができる。

・使用船舶の種類や数量
起重機船(100t吊)、プレミックス船(400m3/h)、土運船(1,000m3積)、
押船(1,500PS)、バージアンローダ船(P-1800良成丸)


・工事の特徴
今後予想される大地震と、大地震の発生で懸念される津波に対する対策として、防波堤の重量を大きくする必要があります。
今回の工事では、現状の防波堤の中詰材(砂と割栗石)をコンクリートに置き換えることにより、重量の増加を見込んでいます。
工事金額も約8億円あり、作業船団も常時3船団稼働しているというなかで、防波堤の外側での作業のため風や波の影響を受け易い工事であります。


Q.技術面でぜひ皆さんに知ってほしいことはありますか?  

中詰改質工で使用した『防波堤内の砂を取り出すための専用の架台』と、その取り出した砂をストックしておく『専用の土運船(艤装バージ)』には、様々な技術提案や創意工夫がされています。
当社のP-1800良成丸においては、プレミックス船にて中詰材の改良時に発生した『余剰水の処理』の工程でその能力を発揮しました。


ありがとうございました。


まだ第1回目ということもあり、まだまだ質問し足りないこともありました。
次回は現場の"裏話"なども是非お伝えしたいと思います。

工事名:平成27年度 名古屋港外港地区防波堤(鍋田堤)改良工事
工期:平成27年12月18日~平成28年10月7日
発注者:国土交通省 中部地方整備局
施行場所:名古屋港 防波堤(鍋田堤)

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